舞踊の歴史



history

  ○ 歴史的に重要な出来事
  ● 舞踊に関する出来事
  ◇ 日本の歴史的に重要な出来事
  ◆ 日本の舞踊に関する出来事
  *  豆知識

古 代

〜紀元前3000

太古の昔 人類の起源はアフリカだとするのが定説である。世界中のあちこちから人類が生まれたのではなく、一か所から始まった。アフリカで誕生した人類の一部は、食糧不足によってアフリカの地を離れ北上し、中央アジアあたりに住みついた。その後、世界中に人類は移動したという説が有力である。
つまり、人類は共通した先祖を持つ、いわば全員が血のつながった兄弟ということになる。リズムを感じ、リズムを演ずることに喜びを感じ、音楽として舞踊として楽しむ心は共通なのかもしれない。

前80世紀頃 ○西アジア: 農業革命
 チグリス・ユーフラテス河流域にて麦の栽培が始まる。
 農業の発展により、食料の確保をすることができ、人々は安定した生活を送れるようになった。結果的に飛躍的に人口が増え、人々は安住して村をつくり、協力して水路や道などを作った。コミュニティの誕生である。
 コミュニティが発展すると、他のコミュニティとの交流が始まり、生産物などの交易がはじまった。
 農業革命→安住→コミュニティ→都市化

●コミュニティ・ダンスの発展
 コミュニティの誕生により人々に協力体制ができ、ルールが生まれ、儀礼儀式が発達した。医学、科学の進んでいない頃なので、人智を超えた現象は、神のされることとし、人々は神への祈り、お礼を行った。奉納舞踊もコミュニティ誕生の頃から行われていた。

前40世紀頃 ○都市の発展
 交易の中心地としての都市が発展した。権力を得るものが現れ、階級分化が起こった。また、商業の発展により、記録するための文字が発明され、工業の発展により、農業に使用する農具の製造が始まった。文明が起こったのである。
 都市の発展→文明の発展


紀元前2999〜紀元前2000

前30世紀頃 ○メソポタミア文明
 世界4大文明の一つ。チグリス・ユーフラテス川流域にシュメール人が都市国家を建設した。城壁で囲まれた都市の中心には、神殿と聖塔があり、そこが政治や商業の中心となった。王は神官である。
★シュメール人の都市国家には、ウル、ウルク、ラガシュがある。

○アブラハムの誕生
 都市国家ウルでアブラハムが誕生する。アブラハムの子がイシュマエル、イサクであり、イシュマエルはアラブ人の祖だと言われている。また、イサクの子がヤコヴで、ヤコヴは後に神よりイスラエルという名を授けられた。イスラエルは、ユダヤ人の祖である。
★イスラエルの踊りのスラム・ヤアコヴとは、「ヤコヴのはしご」の意味でヤコヴとは、ユダヤの祖であるヤコヴのこと。

○インダス文明
 世界4大文明の一つ。
 前3000年から前1500年ごろにかけて、インダス川流域に栄えた文明。アーリア人のインド侵入以前のもので、金石併用の文化を持ち、公共建築などを完備した高度な計画都市を建設した。モヘンジョダロ、ハラッパなどに遺跡が残る。

○エーゲ文明の誕生
 オリエント文明の影響を受けて、エーゲ文明が生まれた。

○古代ギリシャ: アイオリス人の移動
 ドナウ川流域より、バルカン半島を南下し、テッサリア付近に移住した。

○古代エジプト王国の誕生
 ナイル川の豊かな自然にはぐくまれ、高度な文明を築いた。王はその権力の象徴として、巨大なピラミッドを作った。
 前3000年頃、初期王朝が誕生し、前27〜前22世紀には、古王国時代となり、前22〜前18世紀は中王国時代、前16〜前11世紀は新王国時代となった。
 前7世紀には、アッシリア帝国の支配にあい、前6世紀に古代エジプト王国は滅亡した。

前27世紀頃 ○古代ギリシャ: トロイア文明
 古代ギリシャの青銅器文明の一つ。現在のトルコであるトロイアを中心に栄えた。
 トロイアとは、イリオスとも呼ばれる地域で、ギリシャ神話に登場する。
 神話では、ギリシャとのトロイア戦争によって滅びた。この時の「トロイの木馬」作戦は有名。

前24世紀頃 ○メソポタミア:アッカド王国
 シュメールの地は、アッカド王国に征服された。

紀元前1999〜紀元前1000

前20世紀頃 ○古代ギリシャ: クレタ文明
 クレタ島クノックスを中心に栄えた。古代ギリシャの青銅器文明の一つ。ミノア文明とも。線文字Aを使い、地中海交易によって発展した。

★クノックス・・青銅時代最大の遺跡が発見されている。
★ミノス王・・王の子がミノタウロスで、ミノタウロスは頭が牛、身体が人間というモンスターである。

○古代ギリシャ: イオニア人のギリシャ定住
 バルカン半島を南下して、イオニア人がエーゲ海北部(アッティカなど)と小アジア西部に定住した。
 アッティカの中心地はアテナイであり、アテナイとは現在のアテネのことである。

★ギリシャ人のルーツ
@イオニア人・・ギリシャ中部、アナトリア北西部
Aアイオリス人・・テッサリア、アナトリア西部
Bドーリア人・・マケドニア、ペロポネソス半島

前19世紀頃 ○古バビロニア王国

○古代バビロニア: ハムラビ法典制定
 古代バビロニアのハムラビ王が、シュメール以来の諸法を集大成し制定した。「目には目を」というタリオ法は有名。

前16世紀頃 ○ケルト民族の移動 

○ケルト民族が、中央アジアより、ヨーロッパ中央部のガリア地方に移動する。
 ケルト民族は、ヨーロッパの歴史上最大の民族であり、後にヨーロッパに移動した他民族にも、文化的に大きな影響を与えた。当然、音楽や舞踊にもケルトの影響があった。
★ケルトのイメージは、馬が引く戦車に乗った戦士と、鉄製の武器、ケルト神話など。

前15世紀頃 ○古代ギリシャ: ミケーネ文明
 ペロポネソス半島を中心に栄えた青銅器文明。線文字Bを使う。地中海交易によって発展した。

前13世紀頃 ○ケルト民族:中央ヨーロッパにおいて「ハルシュタット文明」が栄える。
- 前5世紀  ケルト民族の文明で、現在の南ドイツ付近を中心に中央ヨーロッパ、現在のブリテン、スペイン北部にまでの広範囲にわたる地域で発展した。

○ユダヤ:出エジプト
 奴隷として迫害されていたユダヤ人たちは、モーセをリーダーとしてエジプトを脱出、約束の土地カナンへと向かうが、40年にわたってさまよう事になる。途中、モーセは、シナイ山で神より「十戒」を受け、この一族の戒律となる。モーセの後継者であるヨシュアの活躍によって、一族はカナンの地に定住した。
 この十戒による神との契約により、ユダヤ教の基盤ができた。聖書では、旧約・新約という言葉を使うが、この旧約とは旧い契約のことで、十戒を指す。

★カナンの土地・・パレスチナのこと。始祖アブラハムと神との約束の地である。聖書では、「乳と蜜の流れる場所」という記述があるが、これは、エレッツ・ザバット・ハラヴとして、フォークダンスでも踊られています。
★エジプトから脱出したユダヤ人たちは食糧難に陥り、その時神が甘い食べ物をユダヤ人に与えた。その食べ物によって餓えることなく旅を続けることができた。その食べ物をマナと呼んだ。イスラエルの踊りの、「タアム・ハマン」とは、「マナの味」のこと。ただし、甘く不思議な味だったことから、踊りの歌では、「キスの味」という意味で使われている。
★モーセの後継者をヨシュアという。ヨシュアは、カナンの民を滅ぼし征服した英雄とされる。フォークダンスで踊られる「ヨシュア」も勇ましい踊りである。

前11世紀頃 ○古代ギリシャ: ドーリア人の移動
 ペロポネソス半島付近にドーリア人が定住した。その後数世紀にわたって他国への侵入を続け、エーゲ海、アナトリア半島、シチリア、イタリア半島などの広範囲を植民した。
 ドーリア人の都市国家で有名なのが、スパルタである。
★スパルタでは、優秀な人間だけの国家を作るために、12歳になると国家が預かり、徹底的に子供を教育した。厳しい軍事訓練によって脱落した者、身体の弱い者、戦闘能力のない者は殺された。これを後年、スパルタ教育といった。

前1021 ○イスラエル王国建国
 約束の地カナンで、ユダヤ人(ヘブライ人)の国、イスラエル王国が建国された。
 預言者サムエルの任命によって、初代イスラエル王にはサウルが即位した。

○インド: バラモン教成立

紀元前999〜紀元前900

前10世紀頃 ○イスラエル: ダヴィデ王即位
 サウルの死後、ダヴィデが2代目のイスラエル王となる。ペリシテ人との戦いに勝ち、エルサレムに「神の箱」を取り戻した英雄でもある。神の箱とは、モーセが神より受けた「十戒」を納めた箱であり、契約の箱とも言われる。

★英語圏でのディビットの名は、ダヴィデ王が由来。
★フォークダンスのベ・ダヴィッドとはダヴィデ王のこと。
★ペリシテはパレスチナの語源であるが、現在のパレスチナにはペリシテ人の子孫はいない。

○イスラエル王国の分裂
 イスラエル王国は、イスラエル王国とユダ王国に分裂する。ユダという名が、ユダヤ人の語源である。

前10世紀頃 ◇日本: 弥生時代
〜3世紀中頃  稲作技術を持つ人々が、大陸から九州に移動したことにより始まった。

前965 ○イスラエル: ソロモン王即位
 ダヴィデの子で、前965〜前925 の間、王位についた。神から知恵が授けられたという伝説がある。ソロモン王のもと、イスラエル王国は大いに繁栄し、エルサレムに神殿を建てた。
 しかし、晩年には享楽にふけり、国民に重税をかけたためイスラエル王国は衰退しはじめ、ソロモン王の死後は、分裂、衰退した。

★ソロモンの指輪・・聖書によれば、ソロモンが大天使ミカエルより授けられた指輪で、全ての動植物、天使や魔神さえも自由にコントロールできる不思議な力を持つ。ソロモンはこの指輪を使い、イスラエルに繁栄をもたらした。

紀元前899〜紀元前800

前9世紀頃 ○ギリシャ: エーゲ海の島々にポリスが広がる。

★ポリスとは都市国家のこと。
@アテナイ
Aスパルタ・・ドーリア人によってペロポネソスに作られた。
Bテーバイ・・ギリシャ中部ボイオティア

紀元前799〜紀元前700

前8世紀 ◇日本:弥生時代
〜3世紀  稲作を中心とする農耕社会が成立し、北部九州から日本列島各地へ急速に広まった。
 中国からは、倭、倭国と呼ばれた。
紀元前699〜紀元前600

紀元前599〜紀元前500


前776 ○ギリシア: 第1回オリンピア競技

前750 ○古代ローマが建国される

前7世紀前半 ○アッシリア帝国:世界帝国へ
 アッシリアは、チグリス川上流にはじまり、シリア、バビロニア、アナトリア、パレスチナ、エジプトを制圧してオリエントを統一、最初の「世界帝国」となった。

前612 ○アッシリア帝国滅亡
 アッシリア滅亡後、エジプト、リディア、新バビロニア(カルデア)、メディアの4つの王国に分裂した。

前6世紀頃 ○ギリシャ: 地中海世界を侵略する。

○ギリシャ: アテナイ、スパルタなどのポリスが強国へと発展する。

○古代エジプト王国の滅亡
 アケメネス朝ペルシャによって征服される。

前586 ○イスラエル王国の滅亡
 新バビロニア(カルデア)により、イスラエル王国、ユダ王国ともに滅ぼされ、ユダヤ人は強制的にバビロニアの地に移住させられた。これを、バビロン捕囚という。

前6世紀頃 ○ユダヤ教の確立
 バビロニアの地で、民族としての誇りを維持させるため、神への信仰を強くし、ユダヤ教が確立された。

●ユダヤ教は、後にキリスト教、イスラム教という世界宗教を生むことになる。
★ユダヤ、キリスト、イスラムの各宗教共に踊りと密接な関係がある。宗教の歴史は、フォークダンスの歴史に大いに影響をしている。

前557 ○インド: 釈迦誕生
 釈迦族の王子として、ゴーダマ・シッタルタが生まれる。後に仏教の開祖となる。
 釈迦族とは、アーリア系の人々で、ガンジス川流域に定住していた。日本では、お釈迦様という名前を使うが、本名はゴータマ・シッタルタ。悟りを開いてからはゴーダマ・ブッダと呼ばれた。

★釈迦は、「この教えは東方にて開花する」と予言した。インドから、東方と言うことは、中国や日本のことであり、学者の多くは日本のことだと断定している。実際に仏教は、中国を経て日本に伝わり、日本において新しい宗派が多く起こり、大いに普及した。現在のインドや中国には、信者の数も少なく、仏教寺院も少ない。しかし、日本には、数多くの仏閣や仏像などが残っている。
◆日本の盆踊りの起源は、雨乞いの踊りであるが、それを変化させた念仏踊りが流行し、後に誰もが自由に輪に入って踊るスタイルの盆踊りへと発展、定着した。日本における儀式としての踊りでは、神道系が多いが、日本のフォークダンスとしてイメージされているのは盆踊りである。

前551 ○中国: 孔子誕生
 後に儒教の開祖となる。

前550 ○アケメネス朝ペルシャ帝国誕生
 メディア王国の支配下にあったアケメネス朝ペルシャがメディアを滅ぼし、リディア、新バビロニア(カルデア)、エジプトを征服してオリエントを統一して「世界帝国」を築いた。
 その後ペルシャは、領土を20余州に分け総督を配置し、治安維持を図った。道路の整備、貨幣の発行により交易にも力を入れた。
 前500〜前449年にギリシャとの戦いである「ペルシャ戦争」に負けて衰退がはじまり、前330年にアレクサンドロス大王によって滅亡した。

前5世紀頃 ○遊牧民フンヌ(匈奴)が北アジア一帯に一大勢力を築く。
 この遊牧民が、モンゴルを形成した。後にフン族としてヨーロッパに流れたという説もある。

前500 ○アケメネス朝ペルシャ: ペルシャ戦争
 前500〜前449年、ペルシャが3度にわたりギリシャに侵略するが、ギリシャ側が勝利した。

前5世紀頃 ○中央ヨーロッパ: ラ・テーヌ鉄器文明が栄える。
- 前2世紀頃  ケルト民族。ハルシュタット文化の後に、中央ヨーロッパで繁栄した。

前5世紀頃 ○ドイツ: ゲルマン民族の移住
 ドイツ北部にゲルマン民族が移住し、ゲルマンの社会を形成した。

前451 ○ローマ: 十二表法成立
 貴族と平民の戦いの末、打ち出された成文法。成文法とは、文字に表した法律のことで、それまでの法律は政治者の立場から法律は文字にせず、平民にも明らかにしていなかった。

前5世紀 ○古代ギリシャ文明が大いに栄える。

前338 ○古代マケドニア王国が優勢となり、アテナイは滅亡する。
 この時の王が、アレクサンドロスタ大王である。その後、大王はアジア、ヨーロッパ各地に遠征し、勝利して領土を広めた。

前330 ○アケメネス朝ペルシャ帝国滅亡

前323 ○古代マケドニア王国: アレクサンドロスタ大王没。

前264 ○第1回ポエニ戦争(〜241)
 ポエニとは、フェニキア人のことで、共和政ローマとフェニキア人の国であるカルタゴとの戦争をポエニ戦争という。3回の戦争が行われた。

前248 ○パルティア王国建国
 カスピ海南東部にいたペルシャ系の遊牧民によって建国される。
 馬と弓による軍隊が大いに活躍して領土を拡大、前2世紀にはメソポタミアからインダス川までを支配する大国となった。226年にササン朝ペルシャによって滅ぼされるまで繁栄が続いた。
★パルティア王国のミトラ信仰が東に伝わり、仏教と融合して「弥勒信仰」となり、日本にも伝わった。

前247 ○中国: 始皇帝が即位する。

前221 ○中国: 秦が中国を統一

前202 ○中国: 前漢、成立

前190 ○アルメニア: 大アルメニア王国
〜前66

前136 ○中国: 儒教が国教となる。


前1世紀

★紀元前1世紀とは、前100年〜前1年であり、紀元前0年は存在しない。

前63 ○イスラエル: ユダヤは、ローマの侵略を受け、ローマの属州となる。

前27 ○ローマ帝国が誕生する。1453年まで。
 ローマ帝国は、地中海世界一帯を征服した。

前4 ○イスラエル: イエス・キリスト誕生

 キリストとは、「救世主」の意味で、ナザレのイエスのことを指す。
 キリストの死後、弟子たちによって成立したキリスト教は世界宗教となった。


1世紀

30 ○イスラエル: イエス・キリストが処刑される。

37 ○ローマ帝国: カリギュラが皇帝即位
 第3代ローマ帝国皇帝として、カリギュラが即位した。カリギュラは無駄遣いが過ぎ、ローマ帝国を財政難としたため、即位からわずか4年後の41年に暗殺された。

40 ○パウロが伝道活動を行う。

64 ○ローマ: 皇帝ネロがキリスト教徒を迫害する。

○キリストの弟子たち(ヤコヴ、パウロ、ペトロ)が処刑される。

66 ○イスラエル: ユダヤ戦争勃発、ユダヤ民族離散
 ローマ帝国側がユダヤの文化を蔑視したことが原因。ユダヤは、ローマ帝国からの独立を目指したが敗北し、エルサレム神殿は破壊され、ユダヤ人達はイスラエルの土地を追われて各地に離散させられる。この離散をディアスポラという。

67 ○中国に仏教が伝わる。

90 ○キリスト教の自立
 エルサレル神殿破壊によって、ユダヤ教は神殿祭儀宗教の面が完全に失われた。書物の宗教になったのである。そこで、ユダヤ教の正典をこの会議によって決定した。
 この決定により、用いる聖書の違いから、キリスト教はユダヤ教から離れることとなる。(この時点まで、キリスト教はユダヤ教の一派であった)

★ローマ帝国としては、皇帝を崇拝しないキリスト教を社会の異分子的な存在としてとらえ、国家に対し反逆する禁教としたた。よって、キリスト教信者への迫害がくりかえされた。

2世紀

○ローマ帝国の全盛時代

184 ○中国: 黄巾の乱
2世紀後半 ◇日本:卑弥呼が倭国の王になる。

3世紀

200 ●キリスト教、宗教舞踊。

226 ○ササン朝ペルシャ建国
 パルティア帝国を滅ぼし、アルデシール一世によって、ササン朝ペルシャが建国された。アケメネス朝ペルシャの復興を目標に掲げて勢力を拡大し、北インドからメソポタミアを支配する大国になった。
 651年にイスラム教のアラブ人に敗れるまで繁栄が続いた。

286 ○ローマ帝国: 東西に分かれる。
 この段階の分割は政治的な分割である。

3世紀後半 ◇日本:古墳時代
〜7世紀  ヤマト王権の形成
 日本中に前方後円墳という古墳が造られた。階級社会が成立し、特に大和朝廷を中心とする政治権力が強まった。
 鉄を求めて朝鮮半島に遠征し、朝鮮・中国の文化を日本に持ち帰った。
 5世紀に本拠を河内(大阪)平野へ。

4世紀

301 ○アルメニア: キリスト教を国教に
 世界で初めてキリスト教を国教にした。

313 ○ローマ帝国: ミラノ勅令
 ローマ帝国皇帝であるコンスタンティヌス(西方正帝)とキニウス(東方正帝)が連名で発布した勅令で、キリスト教を公認するという内容のもの。

○ゲルマン民族の大移動

375 ○ゲルマン民族の大移動
 フン族の侵略により、古代よりゲルマニア地方(現在のドイツ)に住んでいたゲルマン民族が南下し、ローマ帝国を脅かした。後には、フン族の侵入をくい止めた。

380 ○東ローマ帝国: キリスト教を国教として定める。

395 ○ローマ帝国が東西に分割。
 東ローマ帝国は、現在のギリシャ、トルコを中心とした地域で、首都はコンスタンティノポリス、現在のイスタンブールである。(395-1453)
 西ローマ帝国の首都はミラノ。現在のイタリア、フランス、スペインなどが領土である。
 東ローマ帝国は1000年に渡って栄えるが、西ローマ帝国は100年足らずで滅亡した。

5世紀

451 ○カタラウヌムの戦い。
 侵入してくるフン族に対し、ローマ帝国とゲルマン民族が連合軍を組織して勝利する。


 通常、ヨーロッパ史では、西ローマ帝国の滅亡以前を「古代」といい、これより以後を「中世」という。


●2008-11-25-000
●2009-07-07-001