ステップ





 ステップには、いくつかの意味があります。
 狭義のステップは、体重移動のことです。踏むという意味もあります。
 広義のステップは、足の動きの総称です。


●ステップを踏む
 踊りをテンポと動きで分類すると次に様になります。
 ウォークとは、移動に用い、ステップはその場で踏むことが多いのですが、ステップによって小さく移動する場合もあります。

1. ゆっくりしたテンポのウォークの踊り
2. ゆっくりしたテンポのステップする踊り
3. 速いテンポのランニングの踊り
4. 速いテンポのステップする踊り

1. ゆっくりしたテンポのウォークの踊り
 ウォークとは、どちらかの足が床についている状態の移動のことです。
 イングリッシュ・カントリー・ダンス、アメリカのスクエア・ダンス、コントラ・ダンス、ミクサー・ダンスなどは、このウォーキングによります。ただし、イングリッシュ・カントリー・ダンスとスクエア・ダンスとでは、かなり異なる歩行方法を使います。

2. ゆっくりしたテンポのステップする踊り
 この場合のステップとは、踏むことです。つまり、上げた足をほぼ真下に下ろし、体重をのせる動きです。遊足のボールを床につけ、体重をかける動きです。膝や足首をやわらかく使い、腰を落としたスタイルを使います。身体は上下動を繰り返します。
 初心者の頃は、ステップの踊りでも、歩く様な動きをし、歩幅が大きくなりがちですので注意が必要です。
 バルカンなどの踊りでよく使われます。

3. 速いテンポのランニングの踊り
 ランニングとは、両方の足が、床から離れる動きです。両足が宙にあるため、支持足、遊足のイメージではなく、基本的には左右交互に足を運びます。リープの連続ですが、そのリープの度合いには、大小があります。ホップ、ジャンプなどの動きと組み合わせることが多々あります。
 イスラエルのホラは、このステップです。マイム・マイム、クマ・アッハ、レック・ラミッドバー、ホラ・ビカなどは、ランニング系なので、元気よく踊ります。

4. 速いテンポのステップする踊り
 速いテンポですが、基本的には真下に足を下ろして重心移動をします。つまり、踏む動きを速く行います。
 バルカン系の踊りに多く見られます。
 練習方法として、膝の屈伸を行い踵を上下させますが、つま先は床から離さずに行います。ステップはボールで行い、瞬間的に床に足裏全体がつくことはあっても、ボール以外に体重はのせません。
 速いアップ・ダウンのリズムで、右足から4歩足踏みします。それに慣れたら4歩目をステップせず、ホップを入れます。ホップした場合の逆足は、つま先をギリギリまで残して上げる感じです。

 以上は、基本的な動きですので、この動きをマスターし、各国の特徴に合わせるといいでしょう。

2008-11-06 001