足のポジション





●足のポジション
 足のポジションは、バロック時代にはすでに重要な基本だとして定着していました。メヌエットに用いられたことにより流行し、後のダンスにも大きく影響しています。
 足は、踵を閉じ60度くらいに足先を広げます。この時、膝とつま先を同じ方向に向けます。足を揃えて立った状態から、両かかとを閉じたままで、右足を股関節から右回し、左足を左回しにした方法で足を広げます。足の付け根からではなく、つま先の方から広げると膝から広げることとなり、無理をすると膝を痛めます。ただし、股関節から回す方法も、普段股関節を使っていない人にとっては危険ですので注意が必要です。
 基本的に足を60度に維持した状態で各ポジションを創ります。


○第一ポジション

 両足を踵を閉じて立つポジションです。

○第二ポジション


 両足を開いた状態で立つポジションです。通常両足は肩幅で開きます。別の言い方をすると、一足分の幅だけ開きます。一足分とは、自分の足のつま先から踵までの長さです。つまり、靴のサイズです。

○第三ポジション


 足を前後どちらかにずらし、前の方の足の踵を後ろ足の土踏まずのところに閉じます。

○第四ポジション


 第一ポジションの踵を閉じた位置から、足を前後どちらかにずらし、前にある足の踵の先端を逆足のつま先の位置の横の方に置きます。文字にすると難しいのですが、後にある足のつま先から踵までを対角線とした四角形をイメージすると分かりやすいと思います。

○第五ポジション


 足を前後どちらかにずらし、前の方の足の踵を後ろ足のつま先のところにつけます。

 足のポジションは、民族によって、踊りによって、その正確さが異なります。宮廷舞踊、宮廷舞踊風の踊りは、5つのポジションを確実に行い、庶民的な踊りではとらわれないようです。

2008-11-08-001
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