フォークダンス・メモ


*フォークダンスの覚え書きです。間違えた情報などがありましたら、JoJon までお知らせください*
アイス・ヨルイス (ギリシャ・イオニア)
「聖ジョージ」の意味です。
女性の踊りで、長いスカートを着て踊ります。
各々が大きな絹のスカーフを半分に折って三角形を作り、その2辺を左右の手で持ちます。V-ポジションで前方に低く保ちます。隣の人との連手は小指によって行います。こうして、スカーフによって作られたラインを上下に動かしながら踊ります。

アパット・アパット (フィリピン)
フィリピンのダンス研究家であるアキノ博士が、フィリピンの民族音楽に振り付け、アメリカで紹介した踊りです。
「4×4」というタイトルで、田植えをモチーフにした踊りです。

オクラホマ・ミクサー(アメリカ)
日本で踊られているオクラホマ・ミクサーは、アメリカ・テキサス州で流行していたショーティッシュの踊りを、玉置真吉氏がホップをしないように変えて紹介した踊りです。この踊り方によって、オクラホマ・ミクサーは日本中に普及しました。まるでフォークダンスの代名詞のようなこの踊りですが、フォークダンス・サークルの例会、パーティーではあまり好んで踊られていません。私は好きな踊りなので、年に数度は踊っています。

コロブチカ(ロシア)
「行商人」の意味。
マイム・マイム、オクラホマ・ミクサー、コロブチカは、フォークダンスの三種の神器として人気がありました。
日本で踊られているコロブチカは、アメリカに渡ったロシア人たちが踊っていたものです。
ディエーボチカという踊りがあり、その第一パートに曲も踊り方も非常によく似ているので、おそらくコロブチカは、沢山ある踊りのフィギュアの一つだと思われます。

サーカシアン・サークル(イギリス)
サーカシアンとは、チェーケシアのことで、もっと分かりやすく言えば、コーカサス地方のことです。つまり、黒海とカスピ海の間の地域のことで、グルジア・アゼルバイジャン・アルメニアを差します。
コーカサスを旅行していたイギリス人が、この地域の踊りに興味を持ち、イギリスに持ち帰った踊りだということですが、、どのあたりがコーカサス風なのかは、いまいちピンときません。

タタロチカ (ロシア・タタール地方)
タタール地方の体操的な踊りです。現地では、踊りの会の最初にタタロチカを踊り、その後朝まで踊りを楽しむそうです。
フォークダンス・サークルも年長者が増えてきました。最初に準備運動が必要です。ストレッチ体操の後にタタロチカを踊るといいかもしれませんね。

チャイムズ・オブ・ダンケルク (ベルギー)
ダンケルクとは、フランスの最北端にあるベルギーとの国境付近の港町です。「教会の鐘」という日本語タイトルもあります。もともと、ダン(砂)+ケルク(教会)ですし、チャイムズとは、教会の鐘でしょうから分かりやすいタイトルだと思います。
簡単なミクサー・ダンスですので、誰もが楽しく踊ることができるでしょう。

チャチャク (セルビア)
「乾いた土」の意味。5小節10呼間単位の踊りです。
セルビアを中心にブルガリア、マケドニアで踊られています。

チャミコス (ギリシャ)
ギリシャのナショナル・ダンスの一つです。
イピルス地方のゲリラたちの踊りが原型で、元々は男性の踊りでした。
衣装は、ギリシャの男性用民族衣装として有名な、白色のプリーツ・キルトのフスタネーラ [foustanella] です。

ニューカッスル (イングリッシュ・カントリー・ダンス)
ニューカッスルとは、人口30万ほどの商工業都市で、石炭が豊富に産出され、古くはロンドンへの石炭積出港でした。イングランドの北東に位置し、スコットランドに近い地方です。
ただし、この曲名は、「ニューカッスルからお出ででは」という詩からとっています。
この踊りを初めて習ったとき、ニューキャッスルというタイトルで、意味は「新しいお城」だと教えていただきました。鵜呑みにした私は、新しいお城で紳士淑女が優雅に踊る様をイメージし、楽しんでいました・・

ハーモニカ (イスラエル)
元気のいいイスラエルのホラです。パーティーなどでは、定番になっていて、みんなで元気よく踊られています。
ハーモニカの意味は、例の口で吹いて音を出す楽器のことではなく、イスラエルの民族楽器のことです。それがアコーディオン風の楽器だという説と金属片を並べた打楽器だという説がありますが、はたしてどちらなのでしょうね。

羊飼いのマズルカ (オーストリア)
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で踊られている踊りとして有名です。映画では、「レンドラー」という名称ですが、日本では、「羊飼いのマズルカ」として定着しています。何故そのタイトルがついたのかは不明です。

ベラ・ラダ (セルビア)
「美しいラダ」
チャチャク・タイプの踊りです。

ホール・イン・ザ・ウォール (イングリッシュ・カントリー・ダンス)
「壁の穴」の意味です。これは、隣に住んでいた恋人同士が壁の穴を利用しておしゃべりをしていたというペルシャの昔話に由来しています。
3拍子の美しい音楽、簡単な構成の踊りですので、誰もが楽しく踊ることができます。

マイム・マイム (イスラエル)
日本で踊られているフォークダンスでは、オクラホマ・ミクサー、コロブチカと並んでよく知られた踊りです。イスラエルでは、建国当時から踊られていました。
砂漠地帯において、水を得た喜びの踊りだとする方が多いようですが、この踊りは、聖書の、「神との出会いは、のどが渇いたときに水を得たような喜びです」と告げる言葉からきています。つまり、神への感謝の踊りです。

ミラノボ・コロ (セルビア)
ミラノボ・コロとは、「ミラン氏の踊り」という意味です。この踊りのスタイルは、セルビアからダルマチアにかけて多く存在し、踊りの名称は「ポスコック」といいます。
この踊りは、2パートからなる簡単な構成ですので、初心者にも楽しく踊ることができます。

ラ・ルース(イングリッシュ・カントリー・ダンス)
「ロシア風の」という意味ですが、何がロシア風なのかというと、「タン・タン・ターン」という手の叩き方らしいですね。

レスノト (マケドニア)
「簡単な踊り」の意味です。
基本的には、3小節をひとくくりとした踊りで、7拍子のリズムで踊ります。
3歩右に行き、1歩左に行く、というバルカン・ベーシックの踊りの中でも特に特徴のある踊りです。それは、チュクチェと呼ばれる膝の柔らかい屈伸運動による上下動が他の地方にはない味を出しているといえます。