日本では、一般にフォークダンスというとき、教育や男女の交流、レクリェーションのために、学校、職場、地域で行われている集団の踊りを指すことが多いようです。本来は民族が祭りや娯楽のために受け継いできた踊りのことをいいますから、一般的によく踊られてい「マイム・マイム」や「オクラホマ・ミクサー」もフォークダンスですが、ロシアやハンガリー、メキシコなど、各国の民族舞踊団がステージで踊るダンスもフォークダンスです。
「フォークソング」「民謡」「フォークダンス」「民族舞踊」。ここに出てくる 「フォーク」と「民」とは同じ意味です。もともと日本には、民謡、民族舞踊という言葉はなく、明治になって西洋文化がはいってきたときに
「フォークソング」を「民謡」、「フォークダンス」を「民族舞踊」と訳しました。
しかし、一般的には、「フォークソング」と言えば、ボブ・ディランや吉田拓郎などがギターを弾きながら歌う民衆の歌、若者が路上で歌うちょっとレトロ・チックなギターの弾き語りをイメージし、「民謡」と言えば、和服を着て尺八や三味線の伴奏で歌う歌というイメージがあります。つまり、「フォーク」と「民」では、意味が変わってきています。
同様に、「フォークダンス」のイメージは、キャンプ・ファイヤーで踊ったマイム・マイムであり、「民族舞踊」のイメージは各国の伝承してきた芸術的な踊りのイメージです。ここでも「フォーク」と「民」では、意味が異なっています。
このホームページでは、「フォークダンス」「民族舞踊」「民俗舞踊」「民舞」などと色んな言葉で、世界の民族の踊りを表現していますが、どれも同じ意味であると受けとって頂ければ幸いです。 |