スペイン





Spain
国 名 スペイン
「ウサギの国」の意味.
スペインとは、英語による地名で、正式な名称は、エスタド・エスパーニョールです。
首 都 マドリード
人 口 3920万8236人(2000年推計)
面 積 50万5990km2
民 族 スペイン人、カタルニャ人
言 語 スペイン (カスティリャ) 語 (公用語)
宗 教 カトリック
西班牙



Spain

○スペインについて
 ヨーロッパの南西部、イベリア半島の大部分を占める国。
 古代フェニキア、ローマの植民地として発展し、中世にはサラセン帝国領。
 15世紀末にスペイン王国が成立し、世界最強の海上帝国として広大な植民地を領有しましたが、
 現在はアフリカにその一部を残すだけになっています。
 1936〜39年の内戦を経て、フランコを総統とする軍事独裁政権が成立、
 75年その死により王政に復しました。
 イスパニア、エスパーニャとも。

Dance

●フォークダンスの種類
 スペインのフォークダンスの多くは、カップルで向き合って踊られます。
 踊りによって、1カップルで踊る場合や数カップルで踊る場合があります。
 手・腕は胸から下におろすことはなく、両手を頭上に上げるか、
 片手を頭上+片手を胸の高さにするのが一般的です。

●ホタ [Jota]
 北部の民族舞踊で、アラゴン地方のホタが有名です。
 農作業を終えた男女が身なりを整えて踊っていたそうです。
 速い3/4拍子で踊ります。

 ○エル・カンディラ [ El Candil ]
  グループ・ダンス。6〜8カップルでサークルになって踊ります。
  全体的にステップ・ホップで踊る楽しい踊り。
  カンディラとは、「カンテラ」のこと。

 ○ホタ・デ・バダヨス [ Jota de Badajoz ]

 ○ホタ・バレンシアナ [ Jota Valenciana ]


●セギディーリャ [Seguidirras]
 3/4拍子。
 アンダルシア地方の踊り。
 セギディーリャの歌の詞型は、1・3行目が7音節、2・4行目が5音節の4行詞が基本です。

 ○セギュデラ・セヴィリャーナス [ Seguidillas Sevilanas ]
  「セビリヤ地方のセギディラ」の意味。
  カスタネットを両手に持って踊ります。
  日本でもよく踊られている踊りです。

●ファンダンゴ [Fandango]
 アンダルシア地方に18世紀ごろ伝わる、テンポの速い三拍子の踊りです。
 二人が一対になってカスタネットを奏しながら踊ります。

●セビリャーナス[Sevilanas]
 アンダルシア地方の踊りです。
 手拍子で独特なリズムを打ち、ギターなどの楽器による伴奏がなくても踊る事ができます。
 カップルによる踊りで、特徴のある手の振りとステップで離れて踊ります。
 男女が踊りによって恋愛を表現するもので、両手にカスタネットをつけ、男女は全く同じ動きをします。
 ストーリーがあり、第一部は「出会い」、第二部は「誘惑」、第三部は「喧嘩」、第四部は「仲直り」です。
 出会いでは、まだ目をあまり合わせず、近づいたり離れたりを繰り返します。
  パセージョという散歩のステップ、パサーダという通り過ぎるステップを使います。
 誘惑では、相手と見合いながら、いつも相手と顔を合わせて踊ります。
 足を滑らせる様にステップするセレリート(おちゃらけもの)を使います。
 喧嘩では、サパティアードや速い回転によって感情の高ぶりを表現します。
 仲直りでは、相手と接近してはクルリと回転して離れる動きを繰り返します。

●ボレロ [Bolero]
 あまり速くない3/4拍子の曲で、カスタネットの伴奏で踊ります。
 元々は、貴族社会の踊りですが、各地の大衆に親しまれるようになったスペインの国民的な舞踊です。

パッサカイユ [ Passacaille ]

●フラメンコ [Flamenco]
 スペインを代表する舞踊として世界的に有名です。
 15世紀半ばにインドからつたえられたといわれ、
 アンダルシア地方にすみついたロム(ジプシー)の間ではぐくまれました。
 指をならすピトス、手拍子のパルマス、足をふみならすサパテアードなどのテクニックをまじえ、
 今でも変化の多いリズムの中ではげしい踊りがくりひろげられています。
 カスタネットの音につれ派手なステップで床を鳴らして踊るのが特色です。

●マラゲーニャ [Malaguena]
 マラガ地方の舞踊です。
 三拍子。ギター伴奏。
 ファンダンゴから出たフラメンコの一種です。


●カタロニア地方の踊り

●サルダーナ [Sardana]
 カタロニア地方特有の円舞です。
 カタロニア人は、バスク人と同様にその故郷をスペイン側とフランス側とに分割されて、
 現在でも最も強く抵抗している小数民族です。
 彼らは、国旗・その他のシンボルをほとんど禁止されているので、
 民族感情を鼓舞し、団結をはかる手段として、機会あるごとに公園や町の広場などに集まり、
 彼らのもっとも好むこのサルダーナを踊ります。

 2つのタイプがあり、より古いサルダーナは構成の短いもので、
 現代のサルダーナは長い構成であり、こちらの方が人気があります。
 サルダーナの起源は不明ですが、16世紀にはすでに人気のある踊りでした。
 現代の振り付けは、19世紀の終わりころと言われています。
 地中海沿岸には、類似した踊りがたくさんありますが、
 サルダーナの音楽は独自の複雑さがあります。
 サルダーナの音楽は、コブラ [Cobla] によって演奏されます。
 コブラは、11人編成の楽団です。
 音楽は、2/4、6/8拍子です。
 踊りの輪は、小さいものから大きなものまで様々で、
 その場所、そのグループによって変わります。
 徐々に人々が輪に入り、踊りを踊って抜けていきます。
 輪に入った人は、輪の中央に自分のバッグなどの荷物をまとめて置きますが、
 元々は、太陽神に捧げる供物を置いたそうです。
 かつての捧げものの代わりに現在では、泥棒に盗まれぬ様に自分の荷物を置いているわけです。

 踊りは、通常3部構成です。

@コーツ [ Curts ]
 「短い」の意味です。連手は自然に下ろして踊ります。
 サルダーナの導入の踊りで、左方向に4呼間、右方向に4呼間、計8呼間のステップを踏みます。
 左右をセットとし、10回〜14回くらい続けます。
 上下動が常に入ります。

Aヤーク [ Llargs ]
 「長い」の意味です。肩の高さで連手します。
 左方向に8呼間、右方向に8呼間、計16呼間のステップを踏みます。
 左右をセットとし、7回〜11回くらい続けます。
 上下動が常に入ります。

Bサルトス [ Saltos ]
 ステップは、ヤークと同様ですが、連手を上にあげ、顔も上げます。
 れまでより、上下動を激しくし、躍動的に踊ります。

 コーツの回数、ヤークの回数、サルトスの回数は、音楽によって異なり、
 通常はダンス・リーダーが把握していてみんなに踊りの変化を合図します。

 ○ボナ・フェスタ [ Bona Festa ]


●バスク地方の踊り
 フランスとスペインにまたがるピレネー山脈西部一帯の地方。
 中心都市はバイヨンヌ・ビルバオ。
 住民の多くはバスク人で、人類学・言語学上独自な固有の文化をもっています。
 バスクの伝統音楽は、5拍子(ゾルティコ)で奏でられます。

●イモツ・イバレコ [ Imotz Ibarreko ]
 カップル・ダンス。

●ファランドール [Farandole]


○2009-06-26