メキシコ









●メキシコについて
 北アメリカ大陸南部にある連邦共和国。
 メキシコ湾岸部を除き、国土の大部分は高原です。
 金・銀・鉄・石油などの地下資源が豊富で、工業も発達。
 古くはマヤ・アステカ文明が栄えましたが、
 16世紀以来スペインの植民地となり、1821年に独立しました。
 住民の大半はインディオとスペイン人の混血(メスチゾ)で、カトリック教徒が多い。
 メキシコの文化は先スペイン期のアステカ族やマヤ族の文化に根を持ち、
 16世紀のスペイン人による征服後はスペイン文化と融合して築き上げられています。
 独立後暫くはヨーロッパの文化の模倣に終始しましたが、
 革命後の1920年代から1930年代にかけてインディヘナに国民文化の根源を求めて
 先住民文化の再評価が始まり、インディヘニスモという一大文化運動を確立しました。

●メキシコの踊り
 @古代文化を受けついだ踊りで、宗教上の儀式に踊られていたもの。
 Aスペイン支配によってもたらされたヨーロッパ的舞踊。
 B16世紀はじめに奴隷として入国した黒人のリズムから生まれた踊り。

●衣装の特徴
 レボソ・・ショール、膝掛け。
 ソンブレロ・・ツバの広い男性用の帽子。
 サラッペ・・男性用の肩かけ。

●楽器
 アルパ・・メキシカン・ハープのこと。
 マリンバ・・アフリカ起源の木琴の一種。音板の下に円筒形の共鳴管を付けたもの。


●地域ごとの踊り

●チワワ地方の踊り [ Chihuahua ]
 メキシコ北西部の地方で、国内最大の面積を持っています。
 同州の大部分は砂漠で、メキシコ最大の森林面積も持っています。
 陽気なカップル・ダンスが好まれています。
 日本でも踊られているサンタ・リタはこの地方の踊りです。

●サンタ・リタ [ Santa Rita ]

●ヌエボレオンの踊り [ Nuevo Leon ]
 メキシコ北東部の地方。 

●エヴァンヘリーナ [ Evangellina ]

●タマウリバスの踊り [ Tamaulipas ]
 メキシコ湾岸西岸の中央部の地方。
 古くは、アメリカ南東部のミシシッピ文化とも深い関係があったマヤ語系のワステカ文化が栄えました。

●ノルテ地方の踊り
 メキシコの北部地方。牧畜によって生活しているため、カウ・ボーイが多い。
 ポルカ、ショーティッシュの踊りとレドーバ [ Redova ] が有名。

●シナロアの踊り [ Sinaloa ]
 カルフォルニア湾の入り口付近の地方。

●ヤキ族の鹿の踊り
 ソノラ州のヤキ河流域に住むヤキ族の踊り。
 ヤキ族は、農耕・狩猟種族であり、古くは豊作や狩猟の祈願と鹿への供養のダンスを踊りました。
 現在では、鹿狩りの前に踊られています。

●ナジャリの踊り

●ハリスコの踊り [ Jalisco ]
 17〜18世紀メキシコ第2の都市としてヨーロッパの植民地文化が花開いた街、
 グアダラハラを首都に持つ地方です。
 グアダラハラは、世界的に有名な楽団様式であるマリアッチを生んだ街です。
 テキーラ市で造られる蒸留酒のテキーラが特産品として有名で、
 原料である竜舌蘭 (リュウゼツラン)の栽培地は世界遺産としても有名です。
 この地方には、世界的に有名なメキシカン・ハット・ダンスとも言われる
 エル・ハラベ・タパティオやラ・ネグラなどがあります。

●エル・ハラベ・タパティオ [ El Jarabe Tapatio ]

●ベラクルスの踊り [ Veracruz ]
 メキシコ湾の西岸の地方。古くは、オルメカ文明の中心部です。
 この地方の踊りには、ラ・バンバ、ラ・ブルーハ、エル・ワテケなどがあります。

●ユカタンの踊り [ Yucatan ]
 メキシコの東部、ユカタン半島の地方。

●ミチョアカンの踊り [ Michoacan ]
 メキシコ西部の地方。古くは、エル・オペーニョ文化が栄え、タラスカ王国が繁栄しました。
 この地方の踊りには、ラ・ボテージャ、エル・ハラベ・ミチョアカーノなどがあります。

●ゲレロの踊り [ Guerrero ]

●オアハカの踊り [ Oaxaca ]
 古くは、サポテカ文化やミシュテカ文化の反映した地方です。