フォークダンス用語集


 マ
●マーチ [ March ]
 行進曲。 

●マイム・ステップ [ Mayim step ]
 グレープ・バイン・ステップと全く同じ。
 右足を左足の前にステップ (ct.1)、左足を左にステップ (ct.2)、右足を左足の後ろにステップ (ct.3)、左足を左にステップ (ct.4)。これをくりかえす。
 反対方向にも行なう。
 動作開始の足、位置は、踊りによって異なる。
 
●前に
 前方に。交差はしない。
 
○マシーシ [ Maxixe ]
 ポルトガル、ブラジル。
 1870年頃、ブラジルのリオデジャネイロに現れた都会型大衆ダンス。元来「マシーシ」という言葉は、ヨーロッパで流行したポルカ、マズルカ、ショッティッシェなどの自由な舞踊形式を大ざっぱに指す言葉であったが、やがてブラジルで広まったポルカや、ブラジルのタンゴと同義語となった。

○マズール [ Mazur ]
 ポーランド。
 3/4拍子。
 4つの基本ステップから成り立っている踊り。隊形の変化を主体とする。
 4つのステップとは、パ・マルシェ、パ・シャッセ、ホービエッツ、パ・クウペ。
 組み方は、ポロネーズの第一、第二ポジションと共通である。

●マズール [ Mazur ]
 ポーランドのナショナル・ダンスであるマズールのポジションとステップを解説する。
 ポジションはポロネーズと共通である。

第一ポジション
 パートナーとサイド・バイ・サイドにならび、男性は右手を斜め前に手の甲を女性に向けて伸ばし、女性の伸ばした左手(手のひら下向き)の4指を上にのせる。連手は肩から前方にやや傾斜がつくようになり、男性の右手と女性の左手の角度は60度に保つ。
 あいている男性の左手は握って手の甲を前面に見せてわき腹に当てる。
 女性は右手の4指を前にしてスカートをとり、肘を張る。
 第一ポジションの変化形として、男性が左手を腰に置かず、右手と対象になるように左に伸ばすポジションもある。

第二ポジション
 第一ポジションの間隔のまま、男女とも左手で連手する。男性の手のひらは上を向く。
 男性の右手は、女性の肩の後ろに伸ばしてあげる。手のひらは下向きにする。
 女性の右手は第一ポジションと同様にスカートを持つ。

第一ステップ パ・マルシェ [Pas marche]
 右足をその場で小さくリープ(ct.1)、左・右と大きくスライドするようにステップ(ct.2-3)
第二ステップ パ・シャッセ [Pas chasse]
 左足でホップし右足を左足横につま先を下にしてくるぶしにつける(ct.1)、右足を前に大きくスライドしてステップ(ct.2)、右足でホップし、左足を後ろに残した状態で上げる(ct.3)。
第三ステップ ホービエッツ [Holubiec]
 左足でホップすると同時に右足ヒールを左足ヒールに打つ(ct.1)
 右足を右に大きくスライドしてステップ(ct.2)
 左足をリープし、右足に閉じる(ct.3)
第四ステップ パ・クウペ [Pas coupe]
 ホービエッツ+パ・シャッセの組み合わせ

○マズルカ [ Mazurka ]
 ポーランド発祥。3/4 拍子のカップルの踊り。
 第1拍は付点リズムが多く、第2もしくは第3拍にアクセントがある。
 ポーランドのマズールが、マズルカの名で世界中に広がった、インターナショナル・ダンス。

●マズルカ・ステップ
 右足を前にステップ (ct.1)、左足を右足のそばにステップ (ct.2)、左足でホップ (ct.3)。これをくりかえす。
反対の足も同様。後ろにも行なう。

○マラゲーニャ [Malaguena]
 スペイン、マラガ地方の舞踊。
 三拍子。ギター伴奏。
 ファンダンゴから出たフラメンコの一種。

○マランボ [ Malambo ]
 アルゼンチンのタップダンス。

○マリネーラ [ Marinera ]
 ペルー北部の民族舞踊。
 北部、山岳地帯、リマ地方に特徴のあるマリネーラがある。スペインのファンダンゴとアフロ系の音楽が加わって出来たサマクエカが、さらに発展したものである。
 チリ、ボリビア、アルゼンチンのクエカ[cueca]と同様の踊りである。

○マルネーリス [ Malunelis ] 
 リトアニア
 風車をまねた踊り。

○マレヴィッツィオティス [ Malevyziotikos ]
 ギリシャ、クレタ島の踊り。
 マレヴィッツィオティコス、カストリノスとも呼ばれる。
 クレタでのみ踊られるダンスで、ダンサーは、跳ねる様なステップで前後に動く、早いダンスである。

○マンボ [ Mambo ]
 キューバの音楽と踊り。
 マンボという言葉は、ハイチの土着宗教ヴードゥーの女司祭の名前で「神との対話」の意味を持つ。
 マンボは、1930年代後半にキューバで流行していたルンバにジャズの要素を加える形で作られ、1940年代後半にペレス・プラードにより、ダンスのためのマンボとして世界的に知られた。