フォークダンス用語集


 ヘ
●ヘイ [ Hey ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。
 サークルで行うヘイとストレートの状態で行うヘイがある。
 サークルの場合は、数カップルでサークルになり、男性LOD向き、女性逆LOD向きになってカップルで向き合った状態で始める。最初の人とは右肩をパスして通り過ぎ、次の人とは左肩をパスして通り過ぎる。この右肩、左肩のパスを繰り返す。通常は元の位置に戻るか、元のカップルになるまで続ける。各々が蛇行して進む。手を使う場合と使わない場合があり、手を使う場合は、グランド・チェーンの動きと同様である。
 ストレートで行う場合も基本は同様で、右肩、左肩とパスをしながら通り過ぎていく動きをするが、ラインの端で折り返しのためひとりで回るため、変則的になる。
 3人の場合。ABCの3人でヘイを行う場合は、初めにAとBが向き合って立ち、CがBの後ろで、やはりAの方を向いて立つ。まず、AとBが、右肩パスで通り過ぎ、Cは、右に小さく進む。次にAはCと左肩をパスして通り過ぎるが、この時Bは、ここで折り返しになるため、右回りにひとりで回る。この要領で、通常は元の位置に戻るまで続ける。各々が、8の字を描く様に動く。
 3人で行うヘイを、ストレート・ヘイ・フォー・スリーといい、スコティッシュ・カントリー・ダンスのリール・オブ・スリーと同様の動きである。
 4人の場合。4人でラインを作り、AB、CDが向き合う。まず、AB、CDは、右肩でパスして通り過ぎる。次にAとDが左肩パスで通り過ぎる。この時、BとCは折り返しになるため、Bは右回り、Cは左回りに一人で回る。次に、AとC、BとDが右肩でパスして通り過ぎる。この要領で、通常は元の位置に戻るまで続ける。
 4人で行うヘイを、ストレート・ヘイ・フォー・フォーといい、スコティッシュ・カントリー・ダンスのリール・オブ・フォーと同様の動きである。

○ベリー・ダンス [ Belly Dance ]
 イスラム圏。
 ベドウィンの踊りが起源である。柔らかな砂地の砂漠で起こったため、足の動きより腰や胴体の動きを中心とした。
 ベリー・ダンスは、肌を多く露出した女性によるセクシーな踊りだが、洗練された芸術舞踊でもある。今日では、トルコ、中東アラブなどの都市の劇場やナイト・クラブなどで踊られている。日本では、ダンス教室なども多く開かれており、人気が高い踊りのひとつである。

○ベルブンク [ Verbunk ]
 ハンガリー。
 兵隊募集の踊りから派生した男性舞踊です。

●ベルト・ホールド [ Belt Hold ]
 バルカン地方の踊りに見られるポジションで、隣の人のベルトを握るホールドのこと。
 指定がない場合、左手が上になる。
 ナ・レッサ・ホールドともいう。

●ベンド [ Bend ]
 折るの意味。
@イスラエルのステップで、膝をかくんと曲げる動作のこと。
Aイングリッシュ・カントリー・ダンスなどで、ラインを折ること。

●ベンド・キック [ Bend Kick ]
 ロシア、ウクライナなど。
 しゃがみ踊りのステップで、しゃがんだまま、逆足を前に蹴りだす動きのこと。

○ペントザリス [ Pentozalis ]
 ギリシャ、クレタ島の踊り。
 踊り手は、半円に並び、T-ポジションとなり、ゆっくりと踊りはじめる。
 踊り手は、それぞれ順番に自分の愛や哀しみについて即興的に歌い、全員が歌い終わるまで、ゆっくりとしたパートが続く。
 ダンスの後半では、ステップは早くなり、跳ねる様になり、機会をとらえて踊りのリーダーは、ジャンプし、ブーツやひざを叩き、時には宙返りなどの派手なバリェーションを行う。
 ペントザリスとは、「5つのステップ」の意味。