フォークダンス用語集


 フ
○ファランドール [ Farandole ]
 フランス。
 南フランスのプロバンス地方に伝わる6/8拍子の古い踊り。
 豊作を願う宗教行事を起源とする踊りで、リーダーを先頭に屋内屋外を問わず、ジグザグ、蛇行、アーチ、渦巻きなど自由に陽気に遊び騒ぐ踊りである。イギリスや北欧のロングダンスは、ファランドールから生まれた。
○ファンダンゴ [Fandango]
 スペイン、アンダルシア地方。
 シシリアのフェニキア人がルーツといわれ、スペインにはアメリカ・インディアン経由で入ってきた。3/8、3/4拍子のカスタネットのリズムで踊る。男女の恋愛のかけひきの踊り。
 17世紀に流行し、19世紀には、踊りが官能的過ぎるとして踊られなくなった。

●フィギア [ Figure ]
 一連の動作のこと。

●フィギア・オブ・エイト [ Figure of Eight ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス、スコティッシュ・カントリー・ダンス。
 立っている2人の周りを8の字に回る動きのこと。
 カップルが同時にフィギア・オブ・エイトを行う場合は、女性が先行する。

●ブイ・ポジション [ V-Position ]
 肘を伸ばし、手を下げて隣の人と手をつなぐ。
 チェーン・ダンスでは通常の体形。

●フェイズ [ Phase ]
 「段階」のこと。
 ラウンド・ダンスの用語で、踊りのレベルのこと。
 フェーズ1、フェーズ2 Easy Level
 フェーズ3、フェーズ4 中間レベル…高度なワルツ・フィギュアを含め、世界各地の様々なリズムが導入される。リズムとして、フォックストロット、クイックステップ、タンゴ、 チャ、ルンバ、ボレロ、 マンボ、ジャイブ、スウィング、ウェストコースト・スウィング、サンバ、 パソ・ドブレ、スロー・ツーステップなど。
 フェーズ5、フェーズ6 社交ダンス競技会において見られるようなフィギュアを含む上位のレベルです。

○ブェネック [ Buenek ]
 ブルガリアのチェーン・ダンス。
 元は、ラザルス祭の娘たちの踊りだが、現在は男性も踊っている。
 ドブルジアでは、ダネツと言う。

●フォール [ Fall (back) ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。
 後ろへ。

●フォー・レディース・チェーン [ Four ladies chain ]
 スクエア・ダンスの用語。
 4人の女性がサークル内に入って、右手を合わせて左に回り、向かいの男性のところにいってカーテシー・ターンを行なうこと。

●フォアアーム・グリップ [ Forearm Grip ]
 二の腕をとるホールドのこと。

○フォルガトゥシュ [ Forgatos ]
 ハンガリー。
 回転する踊り。

●フォワード [ Forward ]
 前方へ。前進。

●フォワード・アップ・アンド・バック [ Forward up and back ]
 前進・後退のこと。
 通常、4歩前進し、4歩後退する。

○ブチミシュ [ Bucimis ]
 ブルガリア、トラキア地方の踊り。
 15拍子(2+2+2+2+3+2+2) (Q+Q+Q+Q+S+Q+Q)で踊られるライン・ダンス。

●プッシュ・ステップ
 左足で床を押し、同時に右足を右に滑らせるようにしてステップ (ct.1)、左足を右足のそばにステップ (ct.&)。これをくりかえす。

○フラ [ Hula ]
 ハワイの民族舞踊。
 女神ラカにささげる儀礼の一部として踊られたもので、手足の象徴的な身振りによって、舞い落ちる葉や空をゆく鳥、波の中をおよぐ魚などの自然を描写し、古くからつたわる神話や伝説を表現する。
 ダンスを構成するのはオラパという機敏な若者の踊り手と、ホオパという歌と楽器をうけもつ落ちついた老人たちである。

○プラヴォ [ Pravo ]
 ブルガリア。
 意味は、「ストレート、まっすぐ、直線」。
 単純な踊りで、バルカン、ヨーロッパ、西アジアにおいて古くから踊られているパターンである。
 2拍子系で、直進して踊る。踊りの方向は、右方向(反時計方向)。

●ブラッシュ [ Brush ]
 左足で体重を支え、右足のボールで床をキックぎみにこすり、こする前後は足裏を床からはっきりと離す。
 方向は指定がなければ前方。

●ブラッシュ [ Brush ]
 スコットランド。ハイランド・ダンス。
 外ブラッシュ、内ブラッシュがある。
 外ブラッシュは、第3空中ポジションから、トゥの向いた方向へ床に軽く触れながら伸ばすこと。
 内ブラッシュは、外ブラッシュと逆の動きのことで、伸びた足を床に軽く触れながら、第3空中ポジションに移すこと。

●フラット [ Flat ]
 足底全体のこと。

 
○フラメンコ [ Flamenco ]
 スペインを代表する舞踊として世界的に有名。
 15世紀半ばにインドからつたえられたといわれ、アンダルシア地方にすみついたロム(ジプシー)の間ではぐくまれた。
 指をならすピトス、手拍子のパルマス、足をふみならすサパテアードなどのテクニックをまじえ、今でも変化の多いリズムの中ではげしい踊りがくりひろげられている。
 カスタネットの音につれ派手なステップで床を鳴らして踊るのが特色。

○ブランル [ Branles ]
 フランス。
 2拍子系。
 揺れるの意味、つまりブランコと同じ語源から。
 通常、カップル単位でサークルになったり、ラインになって、ステップ・クローズを行う。その後、跳ねるようなステップでサークル、蛇行により、時計回りに回転する。

○プリャースカ [ Pliaska ]
 ロシア。

○ブルゥール [ Briul ]
 ルーマニア。
 ベルト・ホールドの踊り。
 音楽は、スルバよりさらに速く、めまぐるしく踊られる。

○ブレー [ Bourree ]
 フランス。2拍子系の踊り。17世紀に流行した。

○プレイフォード・ダンス [ Playford Dance ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。

●プロムナード・ポジション
 パートナーと同一方向を向く。体の前で右手どうし、左手どうしをつなぐ。
 通常は右手が上になる。
 左手が上になった場合、スケーティング・ポジションということもある。

●フロント [ Front ]
 前