フォークダンス用語集


 ス
●スイング [ Swing ]
 左足で体重を支え、右足を楽にし、指定された方向に振ること。
 振る前に、スプリング・アクションが入る。

 
●スイング [ Swing ]
 パートナーと右腰を近づけ、バンジョー・ポジションに組み、左足に体重をかける。右足からバズ・ステップでパートナーとその場をCWに回る。

●スイング [ Swing ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。
 指示された二人が向き合い、両手をとって時計回りに回転すること。ターンは一回転だが、スイングの場合は、数回転する。スイングをしながら、指示された場所まで移動することもある。

●スウェイ [ Sway ]
 両足を開いて、右足の方に上体を移動し体重をかけていくこと。

 
●スキップ [ Skip ]
 右足でステップ (ct.1)、右足ホップ(ct.ah)、左足でステップ (ct.2)、左足ホップ(ct.ah)。
 これをくりかえす。
 いつも跳んでいる感じのステップ。前進する場合も後退する場合もある。

 
●スキップ・チェンジ・オブ・ステップ [ Skip Change of Step ]
 スコティッシュ・カントリー・ダンス。
 リールとジグの移動の際に用いられるステップ。
 両足のボールで立ち、踵を閉じ、つま先を90度に開いた状態から始める。
 左足でスキップ(軽いホップ)をし、右足のトゥ〜足の付け根を一直線に保ちつつ、前に伸ばす (ct.ah)
 右足を伸ばした状態で前にステップ (ct.1)、左足を右足にクローズ(右足前、左足後ろの第3ポジション)してボールでステップ (ct.&)、この時、右足のかかとと左足の土ふまずが閉じた状態になる。右足をさらに前にステップ (ct.2)
 以上のステップを右足スキップから同様に行う。これを繰り返し、指示された場所へと移動する。
 床からあまり離れず、流れるように、全てボールで行う。

○スクエア・ダンス [ Square Dance ]
 アメリカ。
 4カップル8人の踊りで、正方形の4辺にそれぞれのカップルが立つ。
 イングランドのカントリー・ダンス、フランスのカドリールを起源に誕生したアメリカの踊り。コーラーは、言葉の誘導(コール)によって、踊り手たちに次の動きを伝えるのが特徴。踊り手たちは、コールによって創られていく動きを楽しむ。

●スクエア・フォーメーション [ Square Formation ]
 正方形の4辺にカップルがそれぞれ立つ隊形。
 4カップルによって形成。

●スケーターズ・ポジション
 パートナーと同一方向を向く。左手どうしを男性の前でつなぐ。
 男性は右手をパートナーの背後からまわし、右手どうしを女性の腰のところでつなぎ、腰を支える。
 左右反対の体形もとれる。

○スコティッシュ・カントリー・ダンス [ Scottish Country Dance ]
 スコットランドのグループ・ダンス。
 多くは、4組によるコントラ隊形の踊り。
イングリッシュ・カントリー・ダンスの影響を受けて踊り始められたもので、フィギュアは似ているが、ステップがより洗練されている。リール、ジグ、ストラスペイなどの分類がある。

●スター [ Star ]
 3人以上が右手を集め、1点でつなぐ。
 集めた手を中心にして、前進してCWに回る。
 左手を集め、CCWに回ることもある。
 ミルともいう。

●スタンプ [ Stamp ]
 左足で体重を支え、右足で強く床を打つこと。
 通常は足裏全体で行なう。

●ステップ [ Step ]
@広義には、足の動きの総称である。
A狭義には、右足(左足)を床につけ体重をかけること。
  体重を移すまで、逆足は床につけたままとする。
  体重をかけない場合は、ステップとはいわない。

●ステップ・クローズ
 右足を横(前、後ろ)にステップ (ct.1)、左足を右足にクローズ(通常、左足はグライドする)(ct.2)。
 クローズした左足には体重をかけないことが多い。

●ステップ・スイング
@2拍子の場合=右足を右にステップ (ct.1)、左足を右足の前にスイング(通常右足はリフト)(ct.2)。
A3拍子の場合=右足を右にステップ (ct.1)、左足を上げ始める (ct.2)、左足を右足の前にスイング (ct.3)。  通常、(ct.2-3) で右足はリフトする。

●ステップ・ベンド [ Step Bend ]
 ベンドとは、膝を曲げること。
 右足を前にステップ (ct.1)、右足をベンド (ct.2)。次は左足から。
 (例)ゼマア・アティック

●ステップ・ホップ [ Step Hop ]
 右足を前にステップ (ct.1)、右足でホップ (ct.2)。次は左足から。
 後ろ、横にも行なう。

●ステップ・ホップ・ターン [ Step Hop Turn ]
 第1動作 左足を左斜め前に大きめにステップ (ct.1)、左足でホップし、1/2CWに回る(ct.2)。
 第2動作 右足を右斜め前に小さめにステップ (ct.3)、右足でホップし、1/2CWに回る(ct.4)。
 男性は第1動作〜第2動作、女性は第2動作〜第1動作の順に行なう。
 これをくりかえす。

●ストレート・ヘイ・フォー・スリー [ Straight Hey for Three ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。
 リール・オブ・スリーと同じ動き。

●ストレート・ヘイ・フォー・フォー [ Straight Hey for Four ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス。
 リール・オブ・フォーと同じ動き。

○スヌーア [ Snua ]
 スウェーデン。回転舞踊。
 カップル・ダンス。ウォーク前進とピヴォット・ターンを踊り手が自由に選んで踊る。

○スヌール・ボッケン [ Snurre Bocken ]
 スウェーデン。3拍子のカップルでの回転舞踊。
 踊りの節目にバウ(あいさつ)が入る。

○ズブイニツキ [ Zbojnicki ]
 ポーランド。
 カルパティア山地の斧を使う男性舞踊。

●スプリット・ザ・リング [ Split the ring ]
 スクエア・ダンスの用語。
 アクティブ、または指定されたカップルが向かい合っているカップルのところへ行き、そのカップルの間を分けて通り抜けること。
 次のコールで、行くべき方向が指示される。

●スプリング [ Spring ]
 イギリス、モリス・ダンス。ハイランド・ダンス。
 一方の足で跳び上がり、他方の足で着地をすること。リープのこと。

○ズボレンカ [ Sborenka ]
 ブルガリア、ドブルジアのチェーンダンス。

●スライト [ Slight ]
 わずかな

●スライド [ Slide ]
 ほとんど側進に限られている。
 右足を右に床を滑らせてステップ (ct.1)、すぐに左足を右足のそばにステップ (ct.&)をくりかえす。
 特に飛び跳ねるように行なうときはギャロップ、そうでないときはスライドと区別することもある。

●スリー・ステップ
 右足を右にステップ (ct.1)、左足を右足のそばにステップ (ct.&)、右足をその場にステップ (ct.2)。次は左足から。
 これを行いつつ、前進、後退することもある。
 スリーズということもある。

●スリー・ハンズ・アクロス [ Three Hands Across ]
 イングリッシュ・カントリー・ダンス、スコティッシュ・カントリー・ダンス。
 二人のダンサーが右手、または左手を結び、その上に3番目のダンサーが右手、または左手をおき、3人で顔の向いた方向へ進む。

●スリップ・ステップ [ Slip Step ]
 スコティッシュ・カントリー・ダンス。
 サークルの状態で、左への移動から始める。
 左足を左にステップ (ct.1)、右足を閉じる (ct.2)。
 この時、すべてボールでステップするため、両足のかかとが閉じる。これを繰り返して左へ側進する。
 8小節目できちんと止まり、同様に右へ行う。
 両手は、肩の高さでとり、身体は円内を向いた状態で行う。

●ズルナ [ Zurna ]
 ラッパの一種。西アジア諸国における民俗楽器の1つで、ダブルリード型の木管楽器。
 古代ペルシア時代に作られた、ソルナというダブルリード楽器が起源である。現在この楽器の使用地域は拡がっており、各地域でさまざまな呼称がついている。トルコ以外では、例として、現代のペルシア語ではスルナ、アラビア語ではスルナイと称されているほか、地域によっては、ミズマール(エジプト)やズルラなどまだほかにもいろいろな呼称がある。中東のみならず、かつてオスマン・トルコ領だったブルガリアやマケドニアなどのバルカン半島諸国でもこの楽器は演奏されている。
 またズルナは、現在のオーケストラにおける、オーボエやバスーンの原型でもある。

○スルバ [ Sirba ]
 ルーマニア。
 ライン状の踊りで、隣の人と肩を組み(T−ポジション)、反時計回りに跳躍しながら踊る。2拍子が主流で、音楽はホラよりも速く、基本的には、6呼間単位の踊りである。スタンプやリープを多用する。
 現在では、サークル状でのスルバも多く踊られている。
 スルバとは、「セルビア」の意味。

●スロー・ポルカ [ Slow Polka ]
 チェコのステップ。
 ショーティッシュと同様のステップである。