フォークダンス用語集


 イ
イェメナイト [ Yemenite ]
 イスラエル。チェーン・ダンス、ソロ・ダンス、カップル・ダンスがある。
 南アラビアのイェメンに住んでいた55000人のユダヤ人達の踊り。 彼らは、紀元前586年にエルサレムが陥落した時に逃亡したユダヤ人の子孫であり、2500年もの間、他のユダヤ人とは交渉をもたず、イェメンで非ユダヤ人の影響も受けずに、ユダヤの民俗的特徴を伝承してきた。
 ステップは、小さく上下動をともなう。控えめな脚の動きであるが、膝とくるぶしをふるわせ、情熱的な胴体運動(特に腰)、非常に富んだ腕と手の動きによって表現される。

●イェメナイト・ステップ [ Yemenite Step ]
 イスラエルのイェメナイト系ダンスのステップ。通常、アップ・ダウンがともなう。
 基本的な2種類のステップを紹介する。

@右足を右にステップ (ct.1)
    左足に体重をもどす (ct.2)
    右足を左足の前に交差してステップ (ct.3)
    休み (ct.4)

A右足を右にステップ (ct.1)
    左足を右足の後ろにステップ(あまり離さずにステップ) (ct.2)
    右足を左にステップ (ct.3)
    休み (ct.4)

 @Aともに ct.1 3 の時にダウン、ct.2 4 でアップする。
 イェメナイト系ダンスだけでなく、ホラ系、ハシディック系、デブカ系でも取り入れられているステップだが、ニュアンスが異なる。

●イェメナイト・ツー・ステップ [ Yemenite Step Forward ]
 イスラエルのイェメナイト系ダンスのステップ。通常、アップ・ダウンがともなう。
●右足を前にステップし、膝を曲げ体を低くする (ct.1)
 左足のボールで右足のそばにステップし、右足の膝を伸ばす (ct.2)
 さらに、右足をステップし膝を曲げ体を低くする (ct.3)
 右足の膝を伸ばす (ct.4)

●イェメナイト・ホップ [ Yemenite Hop ]
 イスラエルのイェメナイト系ダンスのステップ。
 イェメナイト・ステップの4呼間目でホップする。

○イェラキナ [ Gerakina ]
 ギリシャ、マケドニア地方のチェーン・ダンス。ゲラキナとも。
 7拍子。カラマティアノスの変化形。日本にも数種類の踊り方が伝わっている。

○イカリオティコス [ Ikariotikos ]
 ギリシャ。エーゲ海のイカリア島のチェーン・ダンス。

●イスラエリ・ターン・ポジション [ Israelische Spinhouding ]
 イスラエル。
 パートナーと向かい合い、互いに右手でパートナーの左腰を支える。あいた手は上げる。左右反対の体形もとれる。ハンガリアン・ターン・ポジションともいう。

●イリアン・パイプス [ Uilleann Pipes ]
 バグパイプの一種で、アイルランドの民俗音楽やポピュラー音楽に用いられる楽器。
 他の多くのバグパイプと異なり、皮袋に空気を送り込むために、演奏者の呼気ではなく、肘に取り付けられたふいごが用いられる。旋律を演奏するためのチャンター(chanter)と、通奏音のための最大で3本のドローン(drone)の他に、数個の鍵(キー)の付いた伴奏用のレギュレータ(regulator)と呼ばれる管を最大で3本備えている。このレギュレータの操作は利き腕の手の甲で行われる。
 アイルランドのゲール語では、ピーブ・イーランというが、これには「肘のパイプ」という意味がある。

○イングリッシュ・カントリー・ダンス [English Country Dance]
 イングランドの伝統的なグループ・ダンス。16世紀より流行する。
 社交的踊りで、スクエア、コントラ、サークルなどの隊形の踊りがある。 1651年、プレイフォード氏によって「ダンシング・マスター」が発行される。踊り方と譜面が100曲以上も紹介せれており、踊りの普及に拍車をかけた。その後、フランスに渡り大流行し、世界各地でも踊られるようになった。

●イントロダクション [ Introduction ]
 イントロ。
 序奏、前踊り、導入部のこと。

○インヴェルティタ [ Invirtita ]
 ルーマニアのカップル・ダンス。


2008-11-20-000